(更新は毎週月曜・木曜の予定です)

音が存在する

2003/01/13

函館には「湯の川」という温泉街があります。
その一角に、由緒ある老舗旅館『竹葉 新葉亭』があります。
テレビの「旅」番組などに紹介されたり、映画・テレビなどマスコミ関係のお仕事をされているお客様も多いと耳にしています。

私は筝演奏の仕事でお伺いする機会もあり、また近年は支配人の西野さんと親しくさせていただき、いろいろなお話を聞かせて頂いております。
支配人は芸術に造詣が深く、ご自身も邦楽をたしなまれる方なので、目も耳も肥えていらっしゃいます。
そんな方に演奏を聴かれていると思うとかなり緊張します。
私にとっては、折に触れて私の活動を激励してくださる「心強い味方」のお一人なんです。

支配人は私のCDをお聴きになってすぐ、「先生、頑張ったねー!」というお電話をくださいました。
お陰さまで気に入っていただけまして、竹葉新葉亭館内の「BGM」に使ってくださるとの事。
老舗旅館に流れる音ってどういう感じに聴こえるのだろう?とうれしいやら気恥ずかしいやら・・・。

昨年末、K's crewのメンバーは一年の活動を振り返るという名目で新葉亭で一席設けました。
BGMで流れる『〜奏〜』はとっても心地良かったです!
初めは聴き入っていた私も、時間の経過とともに、美味しいお料理をいただき乍ら「なにげなく耳に入ってくる音」という感覚に落ち着くことができました。

誰がどんな演奏をしているかなどとは関係無く「音が存在する」。
究極とは、そういう事なのだと思った時間でした。
穏やかで楽しい宴でした。

かなこ

  

竹葉新葉亭取材顛末記をアップしました。

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