異称:桜月 花見月 春惜月 夢見月
≪さくら さくら≫
『さくら さくら 野山も里も 見渡す限り
霞か雲か 朝日に匂う
さくら さくら 花ざかり
さくら さくら 弥生の空は 見渡す限り
霞か雲か 匂いぞいずる
いざや いざや 見にゆかん』 (日本古謡)
☆『梅の白妙 桜の匂い
桃の薄色 こきまぜて
春の綾織る 糸柳』 (日本古謡)
☆『春の夜の 闇はあやなし 梅の花
色こそ見えね 香やは隠るる』(古今集)
このような詩歌を眺めているだけで、花霞・花かんざし・花吹雪が目に浮かび、やわらかな心地になってきます。
上記の詩歌は、どれも筝の曲の歌詞に使われていて、どの曲も優しく穏やかなメロディーの曲なのですよ。
こういう曲を演奏する時には、ほのかな春の香りと風景を想像しながら弾きたいものです。
梅 桃 桜 日本の春を代表する花木。
そういえば、花の便りとともに、「花粉症注意報」の季節到来ですね。
あらら、話が現実味を帯びすぎましたかしら・・・。
さて、三月もすでに中旬となり、卒業、転勤など世間では出船・入船の候でもあります。
「さくら咲く・さくら散る」といった明暗を映し出す時でもあり、あちこちで、様々な人間ドラマが見え隠れする弥生三月ともいえますね。
♪梅は咲いたか 桜はまだかいな〜♪
かなこ
※第5回OHNUMA MUSIC STREETのリポートをアップしました。
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