(更新は毎週月曜・木曜の予定です)

彼岸明けに「平和」を想う

2003/03/24

今日は彼岸明けですね。
血縁の有る無しにかかわらず、縁の深い人々を偲ぶ気持ちはお彼岸に限らず常のことですが、「春」の香りの中でのお彼岸はやはり新たな「何か」を報告するような気持ちになりますね。

私の母は昭和9年(1934年)3月21日・19歳の時、市内の1/3を焼き尽くし、死者2166人を出したという函館大火に罹災しました。
家も財産も失い、母は海岸にある中学校に非難しましたが、青年団の人から「そこは危ない。海に逃げろ!」と言われ、大森浜の海に入り、波間に漂い、死と背中合わせの中にいて幸運にも九死に一生を得たそうです。

砂浜に折れた松葉杖を見た時は辛かったそうですが、
「私は足が不自由だから成す術(すべ)が無かった。
だから海に浮かんでいられて助かったのかもしれないね。」
と話していました。

自然災害・事故・人災・・・etc.
災いのない世の中で、平和に暮らしたいと思うのは、極々当たり前の願いだと思います。
現在、この時間にも尊い命が戦禍の犠牲になっている。
そんな時世を思うとき戦争を知らない私でも悲しみに胸が苦しくなります。
戦争を体験している人にとってみれば、張り裂けるような心の痛みを感じていらっしゃる事でしょうね。
国際関係、国と国とが争う事の裏面は、私のような凡人には計り知れない何か複雑な背景があるのでしょうが、「悲劇」が起きていることは事実。

平和を「祈る」「願う」。
今まさに現実として痛感します。

かなこ

  

※4/29(火)筝曲美音和会 第51回演奏会のお知らせ

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