(更新は毎週月曜・木曜の予定です)

鶯(うぐいす)の初音

2003/05/01

去る4月29日(火)緑の日に開催した「筝曲美音和会演奏会」は、盛会にて終えることができました。
アクシデントやハプニングも無く、どの曲も練習の成果を充分発揮する事が出来た内容だったと自負しています。
演奏会の様子は、近々endyさんがリポートにアップしてくれる予定です。

さて、演奏会後の懇親会は、出演者もゲストも舞台スタッフも一緒の和やかな歓談の席でした。
一人の高弟が「ステージの神様は今日、私に微笑んでくれました」
とのコメントと共に、思いっきりの笑顔を見せてくれました。
その彼女は昨年病を得て、地元ではなく遠隔地の病院に長期入院し手術、そしてリハビリ・・・と辛い日々を過ごした人。
今回は復帰後初の演奏会ということで、諸々の緊張と不安の中で練習を重ねつつ当日を迎えたことと思います。

「先生 また弾けて良かった〜」と涙ぐむ彼女に接し、私自身、言葉にはならない熱い思いが込み上げてきました。
「本当に良かった!貴女と出会えて良かった!」
そんな気持ちでした。

「鶯の初音めずらし梅一木たずねて来鳴く。
 鶯の初音めずらし今日よりはつぎてなかなん
 あすよりはなれて鳴かなん」
 (筝曲『初鴬』の歌詞の一節 大和田建樹作歌)

当日の朝 裏庭で今年初の鶯の声を聴く事ができました。
優しい心地で迎えられた演奏会、思い出がまた一つ。
良い記念会でした。

かなこ

  

※4/29(火)筝曲美音和会 第51回演奏会のお知らせ

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