「五月雨を 集めて早し 最上川」(松尾芭蕉)
明日16日は「芭蕉が旅に出た日(奥の細道)」という説があるそうで、ある暦には「旅の日」と書いてありました。
函館は観光地ですから、四季を通して毎年多くの観光客で賑わいます。
私は知人が来た時など、旅人のふりをして一緒に市内や道南の観光名所をめぐり、「名所」としての景観保持に努力している方達に感心したり、エキゾチックな街の雰囲気や建物に感動したり、活火山の噴煙を眺めたり、自然に触れたり・・・と、道南再発見の「旅」をしています。
数年前のある夏の夜のこと。
函館山からの夜景を楽しんでいたとき、関西からの観光客のご婦人らしい一団が、
「あれが室蘭やね〜」と話しているんです。
私は地理はまったく駄目なので、
「エ〜?函館から室蘭が見えるって〜?」とビックリ!
「あそこって汐首岬か恵山岬だと思うんだけどな〜・・・」
と思ったのですが、自信が無いのであえて訂正もせず帰宅。
一緒に行った知人は、「どっちが本当なの?」という顔。
早速友人に尋ねたところ、
「加奈ちゃん、函館山から室蘭なんて見える訳ないっしょ!」
と大笑いされてしまいました。
皆さん、函館山からは室蘭は見えませんから。
この場をお借りして、お伝えします。
(当たり前でしょう!という声が聞こえてきそう・・・)
「旅に病んで夢は枯野を駆け巡る」(芭蕉辞世の句)
芭蕉が夢に見た枯野って何処だったのでしょうね・・・。
かなこ
※筝曲美音和会 第51回演奏会のリポートをアップしました。
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