(更新は毎週月曜・木曜の予定です)

おばあちゃんには内緒

2003/05/22

東京にいる娘から今月初めころに「二泊三日だけれど仕事を休めたから18日に帰るよ!」
との連絡がありました。
「でもおばあちゃんには内緒よ。びっくりさせたいから!」

固い約束を取り交わしたのですが、美味しいお菓子をいただいたり、演奏会の日(18日)の予定について母と話したりする時など、ついつい「ナオコが帰ったら」という言葉が出てしまう私。・・・おっと危ない!

母「だってナオコは今度いつ帰れるかわからないでしょう?」
私「そうなのよねぇ〜、ホントわかんないんだものねぇ」
そんななんとも噛みあわない会話のドキドキの日々。

娘の帰函の第一目的は検診。
そして第二の目的はおばあちゃんを喜ばせること。
私「空港まで迎えに行くから。」
ナ「ママは演奏会の準備をしていて。

 おばあちゃんが感付いたらマズイからね。

 ナオコは何気なく帰るから。」

「ごめんください!」玄関に響いた娘の声。
母は「どなただろう?」と怪訝(けげん)顔。
「おばあちゃん、ただいまー!」と現れた娘にびっくりした母は「ナオチャン!」とひと声発し泣き出してしまいました。策略大成功!

「のんびり過ごせたよ。明日からまた頑張るからネ。」という娘に、「今度は、おばあちゃんに内緒は嫌だよ。首を長〜くして待ってるからネ。」と言い見送った母。

「おじいちゃんが好きだったドーナツ、これだったよね。ふと思い出したのよ。」
そう言って父が好んだ種類を買ってきて御仏壇にお供えし「おじいちゃん!」と言いながら
合掌した娘。
今春大学を卒業し社会人になった娘の成長とある種のたくましさを垣間見た思いでした。

忙中閑あり。楽しい三日間でした。

かなこ

  

函館音楽協会(5/17)、三曲協会(5/18) のリポートをアップしました。

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