『 朝顔に つるべとられて もらい水 』
これは「加賀の千代女」が旅の途中で詠んだ俳句。
現在、港区三田にあるこの井戸のそばには「歌碑」があって、「朝顔の井戸」と呼ばれているそうです。
我が家の朝顔は、地面に突き刺しただけの、竹に見えなくもないプラスチックの棒にぐるぐるとからみついています。
母は毎年、「朝顔って頭が良いね〜。うまく絡みつくもんだね〜。」と言いながら花の咲く時期を待ちます。
ちなみにピンク色の朝顔です。
『 朝顔は 馬鹿な花だよ 根も無い竹に
命預けて からみつく 』
これは今は亡き父が好んだ都都逸(どどいつ)です。
私の両親は「粋」な事が好きな人でしたから、私は幼いころから都都逸・端唄・小唄などをよく耳にしていました。
「言葉で遊ぶ」。
遊び心=都都逸?なのでしょうかね。
(昔の都都逸の言葉は結構覚えましたよ!)
『都都逸下手でも やり繰り上手
今朝も七つ屋で 褒められた 』
「七つ屋」って質屋さんの事なんですって。
「質草があるだけ幸せなんだよ。僕なんて質草も無い苦しい時代があったんだよ!それでも生きてるって事が楽しかったな〜。」
「加奈ちゃん、質屋さんってね、一六(いちろく)銀行とも言うんだよ〜。」
などと、この都都逸と自分の懐古話に花を咲かせていた「面白いオジチャン」も、今はもうこの世にはいません。
オジ(イ)チャン・オバ(ア)チャンから昔の話を聞いていると、なんとなく元気をもらえるような気がしませんか?
生きるヒントの知恵袋なのかな〜。
「おまえ21、私は19 始終(40)仲良く暮らしたい」
(21+19=40)
こういう都都逸もあるんですって。
粋な話(のつもり)でした。
かなこ
※函館新駅舎開業セレモニーにK's
crewで出演いたします。(6/21,22)
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