異称:七夕月 秋初月 女郎花月
さて、2003年も半年が過ぎましたね。
函館の近郊の大野町にある八朗沼では、今の季節は蓮の花が見事に咲いているそうです。
昔見た五稜郭公園のお堀に咲く美しい蓮の花。
その花を見た時、宗教的空間にタイムスリップしたような気持ちになったことを思い出します。
厳かで敬虔な花・・・蓮の花。
私が通ったのは仏教系の幼稚園でしたから、
「蓮のうてな(台座)とお釈迦様」という絵柄が私の脳裏には焼きついているようです。
花言葉の本に書いてありましたが、インドや中国では蓮は古くから神聖な花として扱われ、仏教が広まってからは極楽浄土の中心には蓮の咲く池があり、人は蓮の花(蓮華)の上に生まれ変わると信じられてきたそうですね。
「蓮」の原産国はインド。
泥の中で育ちながら決して泥に染まらない清廉潔白な花。
現世の泥にまみれながら暮らす中にあって、清らかな感情だけで暮らすなんて至難の業。
悩み、憂い、嘆く・・・喜怒哀楽の人生。
美しい花を見て素直に美しいと感じる純な心を、いつまでも持ち続けたいと思うばかりです。
『蓮葉(はちすば)の 濁りにしまぬ心もて
何かは露を玉とあざむく 』古今集(僧正偏昭)
かなこ
※函館新駅舎開業セレモニーのK's
crewライブのリポートに写真を追加しました。(7/2)
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