カナコラム  (更新は毎週月曜・木曜の予定です)

足るを知る

2003/10/20

「足るを知る」・・・。精神的な幸福?
ある新聞記事で目に留まったこの言葉。
忘れかけていた時代を思い出しました。

私が小学生の頃の生活環境・・・。
当時の遊びといえば、空き地や道路での鬼ごっこ、ゴム飛び、石蹴り・・・。
冬は雪合戦、ソリ遊び。
学校へは竹すべり(竹製ミニスキー)を滑らせながら通ったものでした。自家用車など無かったので、猛吹雪でも眉を真っ白にして頬を真っ赤にしての行き帰りは当然のことでした。

近所のオジチャン、オバチャンから時としては叱られたり、「夕方になったよ。そろそろお家に帰りなさい。」と声をかけてもらったり、時には紙に包んだおやつを頂いたり・・・の下町風情も懐かしいし優しい。
食卓にお茶碗やお箸を並べるお手伝いも楽しかったし、そのこと自体当然でした。
ご馳走など並ばなくても「ご飯の時間であること」がうれしかった時代。

現代はすべてにおいて昔よりはずーっと何倍も暮らしやすくなって、便利になって、なんでも揃っていて・・・。
これは「欲すること」から生まれた知識の産物?
欲望無くして進化無し?

「足るを知る」時代は知恵が生まれた時代なのかも・・・。
現在に満足するということは、「これしか無いや・・・。」を「これが有るさ!」に発想転換することなのでしょうか。

こんな積んだり崩したり懐古の時間をユッタリ持てるのも、気ままに暮らせる時代に生きてる証かもしれませんね。
たまには自分が置かれている「今」を客観視してみるのもなかなか面白いものですね!
  

かなこ

 

10/12(日)北海道三曲連盟第10回定期演奏会のリポートをアップしました。

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