カナコラム  (更新は毎週月曜・木曜の予定です)

カラス、四季を奏でる

2003/11/03

きょうは文化の日ですね。
全国各地で様々なスタイルでの「文化の日の行事」が目白押しで開催のことと思います。
ここ函館でも市内のあちこちでいろいろな行事が開催されます。

今年、私は舞台の裏方お手伝いに回る予定でした。
が、突如というか急遽というか出演する側になりまして・・・。
函館市芸術ホールで開催される「華麗・錦秋の夕べ」の舞台転換にからんでの場つなぎ演奏をすることになりました。

例年開催されるこの秋の催しの今年のテーマは「〜四季〜春・夏・秋・冬」。
市内を中心に活動している方々・ジャンルが異なる者同士が、知恵を出し合っての年に一度の創作舞台。
今年もなかなか多彩な内容です。

私が仰せつかったのは「ヴィバルディ」の「四季」の中の数楽章の演奏。
一般的に耳馴染みのあるメロディーを筝らしく?演奏するという事でした。
筝のソロもありグロッケンのソロもあり、加えてこの二つの楽器でのデュオも有る「初チャレンジ」のステージになりました。

グロッケン奏者は音楽協会会長で高校の先輩でもある須磨子先生。
グロッケンとの合奏も先生との演奏も初めてなのでとっても新鮮!
譜面を手にしたのが10月29日で、初めての合奏練習は11月1日という泥縄的時間に追われながらも「楽しいね〜!」を連発しての練習でした。

そうして昨日はステージリハーサル。
ステージ転換つなぎ役の演奏者とはいいながら、ステージ両側には立派な「特設花道」が作られてあって、そこはふたつの楽器の特等席であり、お客様が座るであろう場所とは至近距離でした。
時間・ころあいを見計らっての数小節の演奏とはいえかなり緊張します。

指定された服装はカラス!
舞台監督さんからは「出来れば黒ずくめでお願いします。」と言う話。
今日は黒子に徹しながら演奏してきます。

街中のナナカマドの真っ赤な実も朽ちはじめ、銀杏の葉の黄金色が目に冴えるこの頃、「あと2ヶ月で今年もおわるのか〜」とちょっぴり淋しい11月ですよね。
四季の移ろいが「冬」への準備期間として刻々と目にとどまりますね〜。

さて今晩の本ステージでの演奏。
精一杯季節を感じながら演奏しようと思っています!
  

かなこ

 

10/12(日)北海道三曲連盟第10回定期演奏会のリポートをアップしました。

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