立春も過ぎ 暦の上では「春」になりましたね。
年はまだ、幾日(いくか)もたたぬ笹竹に、
今朝そよさらに春風を、われ知り顔に鶯の、
もも喜びの音を立てて、うたひ(い)連れ立ち乙女子が、
摘むや千歳の初若菜。
若菜摘む手のやさしさに、桜が枝に囀つ゛る百千鳥(ももちどり)の
声添へ(え)ば、色さえ、音さえめでたき。
これは松浦検校作曲、八重崎検校筝手付、前田 某作詞による筝曲「若菜」の歌詞です。
年が明けても、生えてまだ幾日もたたない若笹竹に、
今朝はそよそよと春風が吹いている。
春は自分が一番よく知っているというような顔をして、
鶯が喜びに溢れた鳴き声を残して飛び去ってゆく。
春の歌を唄いながら乙女たちの若菜摘む手のやさしさに、
桜の枝にとまって囀っているいろいろな小鳥たちが
声援してくれる。
そののどかな風景や小鳥の囀りなども、
初春のめでたさを、一層に強めているようだ。
・・・(筝曲歌詞解明より)
麗らかな春・・・。若芽の息吹や鳥の姿、乙女の可憐さ。
まるで日本画を見る時のように景色が目に浮かぶ歌詞ですよね。
最近この曲をお稽古をしています。
春の陽気を思い浮かべます。
気のせいなのでしょうが心なしか暖かくて、歌の心をかんがみる粋人になりきって弾いています。
が、これは現実逃避?
函館の冬はまだまだ厳しい状態です。
『若菜摘む乙女の手の優しさ』ですか・・・。
「荒れた手に、必死で擦りこむハンドクリーム」←私
昨日の函館は、寒気は少し緩みまして雪も解けつつの一日でした。
久し振りの私の休日は屋根の雪がドスンと落ちる度に、その音にビクっッと反応しつつ「今 片付けるってば!」と呟きながら腰の痛みを労わる休日でした。
今日、我が家の庭では「鶯には非ず」ですが、「ヒヨドリ」が元気に遊んでいました!
♪は〜るよ来い!は〜やく来い!
衰え始めた加奈ちゃんが
軽くて短い靴履いて お外へ出たいと
待っている〜♪



※気ままに筝ライブ vol.2 のリポートをアップしました。
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