カナコラム  (更新 月曜:かなこ、木曜:endy )

函館の市電 by かなこ

2005/04/11

先日 久し振りに「市電」に乗りました。
市内を走る電車の車両の内部は誠にレトロな感じ!
心地よい揺れ具合と「ガタン ガタン」という響き、狭い通路、運転士さんの居る場所、などなど哀愁漂う・・・というか、なにやら懐かしさに包まれます。

話しは少し反れますが、私が物心ついてから初めて東京に行ったのは高校の修学旅行。
青函連絡船と汽車の旅。
「旅館」に宿泊。
夕食に出た牛蒡の天ぷらの噛み切れないほどの固さは、今も歯が覚えています。(笑)

自由時間は東京の親類が旅館に迎えに来てくれて、「電車で靖国神社にでも行こうか。」という話になり、連れて行ってもらいました。 
電車に乗って・・・。
「東京の電車って電車じゃないっしょ!汽車でしょうや!
函館ではこういう乗り物は汽車って言うんだよね。」と心の中で呟いた私。
車窓から見える景色が過ぎ去る速さは正に「汽車!」
後に東京で生活していて「都電」に乗ったとき、「うん!これが電車さ!」と
ホッとした気持ちになったことを今でも忘れません。

話は戻って・・・。
函館市電の車体は、いろんな広告が書いてある広告電車。
カラフルでありユニークであり、結構目を引きます。
この日初めて目にした電車の車体は、パトカーと同じ白と黒。
「北海道警察」の広告電車でした。
これには私もビックリ!

停留所に立っている私の側には、観光客とおぼしき若い男性が二人。
聞こえてきた話は(聞き耳を立てていた訳ではありませんよ。)
「北海道警察の車両だよォ〜。」
「ホントだァー!なんか凄いよね。怖いっていうかさ〜。」
「犯罪者がたくさん乗っている電車かな?なんて想像しちゃうよね。アハハハ。」
この会話は実に面白い!と思いましたね。

時間に追われて過ごす時間が多いので、電車に乗ることはほとんどありませんが、この日はなんとなく電車に乗りたくなった私。
電車に乗って少し「非日常」に触れられましたし、片道15分ほどの乗車でしたが、違う街に来たみたいでリフレッシュできました。
市電って函館市の財産の一つだな〜なんて思ったりもしました。

出前コンサートのリポートをアップしました。

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