ども、人を裁けるのか疑問のendyです。
●ACのCM
テレビを見ていて気になるのが、AC(公共広告機構)というところで流しているCM。
「いじめをなくそう」「ものを大切に」「思いやりが大切」「迷惑駐車はやめよう」など時々忘れがちになる私たちのモラルを思い出せてくれるCMが多く、時々ドキッとすることがあります。
最近ではポリオワクチンの必要性と募金について、ドラエモンが「もうちょっとなんです!」と大山のぶ代さんの声で訴えるCMが心に残ってます。
いつも楽しいドラエモンが真剣に訴えているところに胸がグッと来るのです。
●世相を反映
当然といえば当然ですが、ここのCMは世相を反映しています。
30年ほど前のCMでは「環境問題」「食料問題」「献血」「福祉」といったテーマが取り上げられていますが、1980年代に入ると、「教育・しつけ」「国際問題」「公共マナー」といったものが増えてきます。
「いじめ問題」が取り上げられたのもこの頃でしょう。
私が覚えているCMでは、制服をきた学生が白い仮面をかぶって並んでいる絵に、「『知らんぷり』より、ちょっと『勇気』というコピーが流れるのがありました。
ちょうど「金八先生」でも「いじめ」をテーマにしていた時代です。
●大阪のオバちゃんも
1990年代になると、「麻薬・覚せい剤」がテーマに加わります。
著名人が出演しているものでは、ボクサーの辰吉丈一郎さんが「自分もいじめられっ子やった」とカミングアウトして「いじめは許さん」というCMが印象的でした。
公共マナーが悪いことで有名な大阪の街を代表して、漫才の故横山やすし師匠が「どないなってんねん、大阪!」と嘆く、なんてのもありましたね。
あの有名な迷惑駐車で逆切れする大阪のオバちゃんが出てくるのもこの頃だったかもしれません。
やどかりがゴミを身にまとってユニークな動きを見せながら、「悲しい新種」というコピーが流し、沖縄の海の環境破壊を訴えてるものもお考えさせられました。
●覚せい剤の恐ろしさ
私が一番印象に残っているのは、覚せい剤を扱ったCMです。
「覚せい剤やめますか?それとも人間やめますか?」
名コピーです。
どんなCMだったかもう細かいところは覚えていませんが、とても怖かった。
このコピーはパロディとして使われたり、日常会話でも何の気なしに言葉を入れ替えたりして使ったり聞いたりしたことがある人も少なくないでしょう。
「人間をやめる」などという発想に、覚せい剤の恐ろしさを再確認します。
●我が家の覚せい剤
人間誰しもやめたくてもやめられないものはあるものです。
かくいう私にもないわけではありません。
昨年から始めたダイエット。
ジムに通う回数は日に日に減り、夕食は炭水化物を控えていたのもどこ吹く風。
私はおせんべいが大好物。
あるとどうしても食べてしまうのです。
それ故、家人には「おせんべいは買うな。あると食べるから。」と言ってあります。
しかし気がつくと、家人が寝静まったあとおせんべいの入った袋を探し出し、バリバリ無心で食べている自分に気がつきます。
わかっているけど、やめられない・・・。
あー恐ろしい、恐ろしい・・・。
人間、やめたくないよー!

※北海道教育大学函館校、国際交流事業「日本文化実習」のリポートをアップしました。
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