カナコラム  (更新 月曜:かなこ、木曜:endy )

そんな街です、函館。 by endy

2005/06/30

ども、煎餅がとまらないendyです。

●住みやすい気候

私は現在、函館という街に住んでいます。
生まれは函館ではありませんし、東京にも10年以上住んでいましたが、既に人生の半分以上の年月をこの街で過ごしたことになります。
最近のニュースで、東京での猛暑、四国での水不足、新潟の豪雨などという話を聞くと、函館の街の住みやすさを再確認いたします。
最近、函館も「暑い」と思うことはありますが、それでも朝夕は「ヒヤっ」するような涼しさがあります。
昨年の冬はものすごい豪雪でしたが、それも何十年に一度のことですから、均してみれば住みやすい気候なのではないでしょうか。

●排他的異国情緒

函館という街は、港町で栄えたということもあり、街の中には異国情緒が漂って・・・と観光パンフレットには書いてあったりしますが、実際暮らす中ではそう感じることはほとんどなく、やはり観光地とされているところを歩いてみないと「異国情緒」などという言葉は浮かびません。
地理的な条件からも、特殊で道南地方で近隣に大きな都市もなく、競争しなければならない状況が少ない為なのか、新しい文化や技術などが入り込みにくいような、そんな排他的な雰囲気も感じます。
その点札幌などは商圏が小樽や室蘭なども含めて広いですから、東京からの情報もたくさん入ってきて刺激があるのでしょう。
まぁよくも悪くものんびりした街です。

●スピルバーグも泣く

時々映画を観に行くのですが、以前、S.スピルバーグ氏の「ジュラシック・パーク」という大ヒットした作品を見に行った時のことです。
平日の会社帰りに観にいったのですが、客席には私を含めて5人・・・。5人ですよ、5人!
別に懐かしの名画特集ではなく、ロードショーとしての公開なのに5人!
スピルバーグがもしその場にいたら、確実に泣きますね。
「オレモマダマーダネー。ハコダテノヒトにミテモラエルエーガをツクラナーイト・・・。」
でも人気の映画もすいている映画館で観ることができるのも、函館のいいトコロ。

●マーケティングもなんのその

函館の「食」の名物にラッキーピエロというハンバーガーショップがあります。
函館出身の某ロックバンドのメンバーが食べていたとかいう話も手伝って、結構有名なんだそうで、私も年に1回ほど食べますが、美味しいと思います。
このハンバーガーですが、実は最大手のM社が函館にお店を出したことがあります。
場所は繁華街だったらしいのですが、しばらくして閉店したそうです。
お客が入らなかったらしい。
最大手のM社は、出店に際してはマーケティングもかなり緻密に行うと聞いています。
しかし、閉店。
函館人にとってはマーケティングの常識も通用しないらしい。
しかも最大手ではないL社のハンバーガーショップは、つぶれずに今も営業を続けているのも不思議のひとつです。
ちなみにM社はその後のマーケティングの効果があったのか、別の場所で数店舗を営業しているようです。

●みんな楽しみ花火大会

函館の観光の売りのひとつに港があります。
その港を舞台にした夏の大イベントに花火大会があるのですが、この花火大会、夏に2回行われるのです。
観る方にとってはとてもありがたいことなのですが、主催する側にはいろいろな事情があるようです。
主催者というのは、北海道最大手の新聞社H社と地元の新聞社H社。
詳しいことはここでは書きませんが、私から見るとささいなことでいがみ合いが始まり、現在も犬猿の仲。
その為、お互い他方が主催する花火大会に関しては一切報道しないんです。
これって報道機関としていかがなもんなんでしょうね?
でもどちらが主催しようが函館市民は大喜びで、普段ほとんど人通りのない駅前に「一体どこから沸いてきたのだ!」と思えるほどの人が集まります。

まぁいろいろ変なところはあるんですが、好きです、函館。

北海道教育大学函館校、国際交流事業「日本文化実習」のリポートをアップしました。

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