カナコラム  (更新 月曜:かなこ、木曜:endy )

早朝の訪問者 by endy

2005/10/27

ども、もちろんまだ痩せてないendyです。

●早起きは三文の徳

私の朝は早い。
ものすごく早い。
調子のいい時は4時くらいからいつ布団から抜け出そうか思案するほど。
このことを友人に話すと、「年寄りだねぇ」と言われるが、断じてそれは違う。
私は二十歳を過ぎた頃から既に早起きなのだ。
もう目覚ましを使わずに朝起きるようになって10年以上になる。
もちろん前日ベロベロに酔っ払ったのであれば、話は別。
それでも同じようにベロベロになった友人よりは早い。
よく「早起きは三文の徳」とか言うが、ほど得をしたような記憶はない。
ところがだ、今朝いいことがあったのだ。

●フサフサとしたしっぽ

いつものように6時半を回った頃、玄関を出て車に乗り込もうとした時である。
駐車場の前の木に見慣れない物体を発見。
それはあきらかに生物だった。
フサフサとしたしっぽ、木の実を両手で抱えポリポリかじっている姿はまぎれなくアレだ。
「あー!リスだ!」
そういえば何日か前、駐車場から出てすぐ車の前をチョロチョロっと走り去るリスを発見していたのだが、どうやらこの界隈の常連になっているようだ。
なんとなく自分の家が、ニューヨークのセントラルパークにあるような都合のいい錯覚におそわれる。

●証拠写真

おそらくもう冬支度にかかっているのだろう。
一心不乱に木の実をかじり続けるそのリスは、そーっと近づく私に気がつかないのか、逃げる様子もない。
ならば、我が家の前でリスを発見した証拠に写真に撮っておく事にした。
逃げないとはいえ、3mほどの高さの枝の上にいる彼をとらえるために目一杯ズームにしてシャッターを押す。
なかなか他の枝が邪魔になって、いいショットが撮れない。
ベストポジションを求めあれこれ動いていると、木の実をかじり終わったのかピューっとどこかに消えてしまった。

●そういえばキツネも

我が家がある場所は繁華街というわけではないが、一応現在は住宅街の一角。
それでも十年前までは畑しかなかったところらしい。
現在の住まいに住み始めての頃、そういえばキツネも遊びに来ていたことを思い出した。
多少ヨレヨレになっていたが、あの先っちょの白いふっくらしたしっぽは、紛れもなくキツネだった。
さすがにエキノコックスとか心配なので手は出せないけど。
すぐ近くに山があるわけでもないのに、こんなところまでやってくるなんて、それほど最近の山にはエサになるものがないんだろうか。
とはいえ、時々我が家にやってくる来訪者に、ちょっと心はウキウキ。

●熊はねぇ・・・

私が住む北海道は今のシーズンは、ヒグマが出没する。
ヒグマの生息域を人間が開発して狭くしているせいなのだろうけど、どんどん民家のあるところまで出没しているらしい。
リスやキツネなんぞとウキウキしているうちはいいが、さすがに熊が出てきたらちょっとというかかなり怖いよなぁ。
よく山菜取りにでかけたおじさんが、熊と出会って投げ飛ばしたとか戦ったとかいうニュースがこのシーズンになるとひとつやふたつあるのだけど、実際に自分がそういう場面になったら、腰が抜けて動けないよ、きっと。
どうか次回の訪問者が、鮭をくわえた熊じゃないことを願う。

11月のスケジュールをアップしました。

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