ども、タイヤ交換を済ませたendyです。
●2007年問題
以前、2007年問題というのがあるということを書きました。
簡単に言うと、2007年になると様々なノウハウを持った団塊世代が定年退職する年なので、企業で使っているコンピューターシステムで不具合が起きても対応できる人材がいなくなりパニックが起きるのではないかというもの。
どちらかというとマイナスイメージの話なわけです。
実は昨日、関西系TV局のアナウンサーをしているSさんの講演を聞く機会があったのですが、その中で団塊世代の老後についてこんな話をしていました。
2007年問題などと騒がれているが、そんなに悪い話ばかりじゃない、と。
●終の棲家
団塊世代の人達はその数の多さから、地元を離れて都市近郊に住みながら働いている人が少なくないのだそうです。
2007年に定年を迎える彼らは一体今何を考えているのか?
元々、生まれ育った地元を離れて住み着いた場所なので、その場所自体に執着はない。
できることなら、定年後は住みやすい土地に移り住んでノンビリくらしたいと考えている人が実に多いのだと言うのです。
Sさんの周りの団塊世代達は、みんな「終の棲家」探しを真剣に考えているのだそうです。
※「終の棲家」・・・人生をまっとうする際に住んでいる家・場所。
●その条件は
日本の経済成長を支え、ひたすら仕事に打ち込んできた団塊世代が、終の棲家として望んでいる条件とは一体どんな条件なんでしょう?
ひとつは、自然が豊かなこと。
ふたつめは、都会過ぎず田舎すぎないこと。
みっつめは、海産物が美味しいこと。
みっつめの条件は本当にそうなのか疑ってしまいましたが、Sさん曰く冗談ではないそうです。
この条件を聞いて、思い浮かぶ街・・・?
あ、函館!
そう函館は団塊世代の「終の棲家」としてピッタリの街らしいのです。
●彼らは持ってます
長いこと経済不況が続き、日本でも有数の不景気な街となってしまった函館ですが、こんなところに不景気打破の突破口があったのか!
Sさんはこうも言います。
「団塊世代の連中はお金持ってます。ましてや定年後に引っ越そうなんて人は経済的に豊かなんです。彼らはお金落としまっせー。一世帯当たり5000万くらい落とすんやないでしょうか。」
さらにこう続けます。
「お金落とすか落とさないかわからない若者に期待するよりも、これからは団塊世代。これからのビジネスチャンスは団塊世代なんです。」
●未来の我が街
そうか・・・函館ってそう考えるといい街かもなー。
まぁ北海道だから冬はちょっと寒いけど、旨いもんが食えるっていうメリット考えれば当たってるのかもなー。
「これからは福祉!高齢者に優しい街づくりを!」
確かにお年寄りが住みやすい街ってのは大切なんだけど、同時に元気なお年寄り、若い高齢者が住んで楽しい街ってのは魅力的かもしれない。
いつどこに行ってしまうかもしれないような若者に期待するのは甘いんだ。
高度成長期を生き抜いてきた戦士たちの定年後の生き方から学ぶものは、きっと多いんじゃないだろうか。
・・・などと、久しぶりに眠くならなかった講演を聞きながら、未来の我が街を想像してみたりしたのでありました。


※11月のスケジュールをアップしました。
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