旭ヶ岡の家 ナイトクラブ 2002/11/23(土) PM18:30〜20:00 旭ヶ岡の家 ベレル2F サンルーム

初めての親孝行  1ヶ月早いクリスマス

初めての親孝行

旭ヶ岡の家は特別養護老人ホームで、私の知人がそこで働いていることがきっかけで、ライブの機会を

いただきました。(私=遠藤)

  

私が宮崎さんと一緒に演奏活動するようになって、感謝していることはたくさんあるのですが、その中でも一番は親孝行のきっかけをもらえたことです。

私がベースという楽器を弾き始めて、もう30年近くになろうとしています。エレキギターを弾くバンドマンなんぞは、「不良少年」のイメージがまだ残っていた時代です。もちろん私もその「不良少年」の一人として、数々の親不孝を重ねながら音楽活動をしてきたのです。そんな私が演奏している姿を、ウチの母は生で見たことがありませんでした。

  

先日、ウチの母は肺炎になってしまい2週間ほど入院してしまったのですが、年齢的なこともあってとても弱気になっていました。なんとか歩けるようになって病院のロビーまで散歩しにいったときに、母の目に、ある新聞の地方記事の写真が目に留まりました。そこにはベースを抱えた自分の息子が写っていたのです。その記事は宮崎さんとの演奏活動を取り上げた記事でした。

  

見舞いに行った私に母は「お母さんね、いいもの見つけたんだ」と言って、嬉しそうにその記事を差し出しました。母は嬉しくなって、こっそり新聞を病室に持ってきたと言いました。その後も、退院するまで何気なく看護婦さんに自慢していたようです。

そんなこともあって、今回旭ヶ岡の家のライブに母を招待することにしました。初めて見る自分の息子の演奏する姿です。

お年寄りの皆さんが私たちの演奏を喜んで聴いている姿を見て、母も嬉しかったようです。

  

このトシまで音楽をやってきて、親孝行をしたり、社会に役立つことをしたりということが、こんなに気持ちのいいことなんだということを再認識させてもらえたライブでした。

つづく

※旭ヶ岡の四季:K's Crew ライブin旭ヶ岡の家ナイトクラブ

report & photo by endy