中学生2人が二重奏を発表 函館新聞掲載記事より 2004/4/21(水) 

中学生2人が二重奏を発表 テーマ「挑戦」

筝曲美音和会の第52回演奏会「箏の響き」が25日午後1時半から、函館市芸術ホールで開かれる。今回は五嶋嶺君(函館ラ・サール中学2年)と庄司朝咲さん(道教育大附属函館中学校2年)の2人が箏の二重奏を発表する。追い込みのけいこに励んでいる2人は「けいこの成果を発揮したい」と意気込みを見せている。

五嶋君は小学4年から、庄司さんは同1年から箏を習い始めた。ともに定期演奏会の舞台出演の経験はあるが、これまでは、師匠の宮崎主宰とともに出演したアンサンブルだった。2人だけの演奏は初めて。本番では、水野利彦作曲の現代曲「波光」を演奏する。

同曲はリズムの合わせ方が難しく、難易度の高い曲とされている。宮崎主宰抜きでの演奏に不安を見せていた2人だったが、けいこを重ねることによって「呼吸が合うようになってきた」と自信を深めている。
宮崎主宰は「今回の2人のテーマは挑戦。これまで磨きをかけてきた表現力をステージで出してほしい」と期待を寄せている。

今回の演奏会には宮崎主宰と20人の弟子が出演。師範、准師範格の3人による「風の舞」や、10人で低音と高音を響かせる「平安調風な舞曲」、9人のアンサンブルによる「ミレニアムロード」などバラエティーに富んだ11曲を披露する。
入場無料だが、整理券が必要。整理券の取り扱いは八木楽器店か宮崎主宰宅。

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本番に向けてけいこに余念がない五嶋君(左)と庄司さん