第13回秋韻コンサート                             2004/9/11(土) 18:30 金森ホール

はじめに  第一部  第二部  宮崎加奈古  お客様の声  プログラム・砂花

第二部:K's crew (ケイズクルー)

梅谷美加:キーボード

K's crewのメンバーとして参加した秋韻も、今回で3回目となりました。振り返ってみると、それぞれに新しい発見、楽しさに加え、当然のごとく産みの苦しみ(!)もあり、毎回毎回それはもう、いろいろな想いでいっぱいの小さな歴史があるものです。
始まりは”和と洋の融合”というコラボレーション的発想かもしれませんが、こうして幾度も共に音を楽しむことを探求してゆくにつれ、それぞれの音に対するこだわりや、楽器を媒体としながらの伝えたい想い、音楽に寄せる姿勢・・・それこそジャンルや形態などといったことではなく、想いはもっと別な深いところを感じながら歩んできたような気がします。
これから先、どういう形でどんな方向へ舵をとって歩んでゆくのか、私たちメンバーもワクワク楽しみつつ模索しながら進んでいくことでしょう。まだまだ現在進行形のユニット、K's crewを通して、皆様とまた楽しいひと時を過ごすことが出来ますように!

【おまけのお話】
K'sのメンバーの衣装ですが、加奈古先生以外は毎回同じ白黒。面倒だからじゃないんですよ〜!考えていないわけじゃないんですよ〜!彼女がどんなドレスを着ても映えるようにと、あえて、モノトーンなんです。
(身内からは、いい加減そろそろ変えたら?という声が大ですが)・・・(^_^;)

 

遠藤 豊:ベース

私は函館で様々なメンバーと演奏する機会があるのですが、その中でも毎回毎回宮崎さんには自分の中に見えなかった引き出しを引き出されているような気がします。それは齋藤さんが持ってくるアレンジにも言えるのですが、宮崎さんに会うまで、私の活動の中では、ベートーベンを弾くことになるなんて思ってもいなかったですから。

宮崎さんは超絶的な演奏力もすごいと思いますが、それよりももっと好きなのがスローな曲を弾いたときです。今回の秋韻ではアンコールで演奏した「春の野を行く」。
リハーサルの時から何度も聴いているはずなのに、毎回感動してしまいます。なんとなく聴いているとゆっくりだし、簡単に弾けそうに聴こえるんですけど、実はああいう風に聴こえるように弾くためには想像以上の心配りが必要なんだと毎回思い知らされます。

今後もなんらかの形でK'sの活動は続いていくことと思いますが、それぞれの個性が生かされる演奏を目指したいと思いますので、これからもよろしくお願いいたします。

齋藤晃一:パーカッション、アレンジ

パーカッションとしては、何か面白いことをしてやろうとたくらんでいるのですが、今回はいかがでしたか?
「レディーママレード」でつぶやいていたのは、原曲の歌詞でフランス語です。意味は秘密です。「月の光によせて」で使用した大きな瓢箪のような楽器は、「シェケレ」というラテン楽器。なかなか鋭い音がして気に入っています。コンガの後ろで見えにくくなっていましたが、「カホン」という楽器に腰掛けて控えめなドラムのような音を出していました。四角い箱に一つ丸い穴をくり抜いているだけのものですが、低音から高音まで幅広い音が出ます。
Simple is best !

ウチにはまだまだ珍しい楽器があるので、それを発揮できるような曲を作っていきたい。
と言うのは冗談で、勿論このユニットのメンバーそれぞれのことを考えて、これからも作曲・編曲していきますよ。本番中、加奈古さんが曲の紹介をしている時にふと思ったのですが、今回は特に明るめな曲は無いけれど、シックで大人の雰囲気かな。金森ホールの煉瓦造りにぴったりじゃないですか。

ベートーベンの「月光」について、もしもピアノが弾けたならこの曲を弾けるようになりたいなと昔から思っていた大好きな曲でした。どうせ弾けないのだから編曲してK'sで演奏してもらおうと考えて、実現しました。自分にとっては最高に幸せでした。

それにしても加奈古さんのお箏に不可能は無いということでしょうかね。観ましたか?あの両手弾き。

 

つづく

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