北海道教育大学函館校、国際交流事業「日本文化実習」     2005/5/18・25、6/1 宮崎家

センセイ、ウレシイヨ!

今年も異国の人との関わり時間がありました。
北海道教育大学函館校に留学中のカナダ・オーストラリア・中国からの学生10名が、5月18日・25日・6月1日の3回、日本文化実習の授業として我が家で筝の演奏を体験しました。
各90分の授業なのですが、10人ともなると学生それぞれが教えあったり話し合ったり面白がったり感動したり・・・とそれはそれは賑やか!
今年の学生達は例年にも増して明るいのかしら・・・?
元気な学生ばかりでした!

我が家はアンティ―ク日本家屋ですから、お稽古するお部屋は畳敷きのお部屋。
また、庭には狸の置物もありますし、牡丹の花が咲き始めた頃でもありますから、いろんな風景が「日本!」の情緒なのでしょうね。
とても珍しかったらしく、庭や床の間の写真まで写していました。


さて、授業の内容はですね・・・。
筝や三弦に関する説明を受ける。
私が演奏する古曲&現代曲を落ち着いて聴く。
私個人や社中での演奏会のビデオを鑑賞しながら、和楽器の音楽に親しんでもらう。
学生達の目標は「さくらさくら」を弾けるようになること。
ささやかであっても合奏出来るレベルに達すること。
これらは全てクリアしました。

最終日、授業を終えてから、学生達それぞれに感想を聞いてみました。
「オモシロカッタ!」
「calm」(=落ち着いた気持ちになったとのこと。)
「ムズカシカッタケド タノシカッタ!」
「センセイ シンセツ 」
「モット ベンキョウシタカッタデス。」


今年はちょっとハプニング!(=トピックス?)
K君は、母国カナダで日本の太鼓と尺八を聴き、とっても感動したと話してくれました。
そして我が家にあった父の尺八を見つけて音を出し始めました。
(音を出せたんですよ!)
筝の授業そっちのけで吹くので、他の学生から「ダメヨー!」と叱られていました。
私も「筝を勉強してからよ!」と怖い顔をしました。
が、彼は筝を難なくクリアしたものですから、気持ちはすっかり尺八に向かっている様子。
結局は「尺八が欲しい、買いたい」と言う話になって、急遽「しゃくはち風庵」(菅原久仁義先生が庵主)に注文してテキスト共々購入した彼。
「センセイ、ウレシイヨ!カナダデ、エンソウスルヨ!」とホクホク笑顔でした。
(7月には帰国とのこと)

かくして、私の2005年度留学生特別プログラム担当講師という任務は無事終了いたしました。

reported by kanako