秋韻 宮崎加奈古 筝 koto コンサート The 15th Anniversary  2006/10/14(土) 18:30 金森ホール

リハーサル ■第一部 ■第二部 菅原です。 宮崎加奈古 お客様の声 プログラム

宮崎加奈古より

17年前の1989年に始めたこのコンサート。私事で開催出来なかった年もありましたが、今年は通算15回目という節目。箏を知らないお客様にも興味を持って欲しいという気持ちもあって、毎回「和」&「和と洋のコラボレート」の二部制?で開催してきました。

過去を振り返ると・・・。
「和」の曲(邦楽曲)は主に現代曲でしたが、古典「乱れ」を演奏したり「六段の調べ」を即興ピアノとセッションしたこともありました。「和と洋」(コラボ)は映画音楽、ジャズ、クラシック、アニメ主題歌、ポップスポピュラーミュージックなどなど盛りだくさん!同じ曲は2度演奏しない・毎回異なるプログラムにするというポリシーですので、演奏した曲は今回を含めて160曲ほどになります。過去にゲスト出演してくれた方達はピアノ・尺八・フルート・コンピューター音楽などの演奏家の方達でした。門人達との合奏曲も有りましたし。

今回は1回目と同様、箏奏者は私一人。そしてゲストは1回目と同じく尺八演奏家の菅原久仁義さん。コンサート前半1部は邦楽曲。箏と尺八「風によせる三つの前奏曲」、箏と歌(ソロ)「ふるさとの」、十七弦と尺八「峠花」、箏と尺八「筦絃秘抄」。今回のトピックスは兼ねてから演奏してみたかったあこがれの曲「筦絃秘抄」(私にとっては難曲・大曲)をプログラムに加えたことでした。

これはひとつのチャレンジでした。私自身濃密だと思う難解な曲、いわば個性の強い曲かとも思いましたし。一度弾いてみたかった大好きな曲!お客様の反応はどんなんかな〜?という気持ちでした。結果は「案ずるより生むがやすし!」でした!演奏して良かったです。
「なかなか聴くことが出来ない凄い曲」
「知らなかった邦楽の世界を聴けた」
「函館でこういう曲を聴かせてもらえるとは思わなかった!」
という声も頂きました。私自身しみじみの感動です。

そして2部は・・・。15回という流れ、私の小さな歴史の中の大きな変化は、秋韻から生まれた「K's Crew」が存在していること。オリジナル曲が生まれた事も、新しい「仲間」が居る事も、これはまさしく「秋韻」の結果ですから。15回目の2部は「K's Crew & 尺八」の世界。

今回は齋藤さんが作曲してくれた「雪」、遠藤さん、美加さん、私で模索しながら演奏にこぎつけたゴンチチ作曲の「ボンジョルノ」、齋藤さんから是非歌って欲しいとの指令だった「My Heart Will Go On」(日本語の詞=作詞=齋藤さん)。そして私が春に作った「風と」という曲。齋藤さんがリズミカルなアレンジにしてくれました。アンコールは映画「蝉しぐれ」の主題歌「かざぐるま」。

「ふるさとの」以外の曲(ほとんど全曲)に加わってくれた菅原さん。いったい誰のコンサートなんだろう?的な大量演奏!とっても短いリハーサル時間でしたのに、全てを把握されてのステキな演奏。「流石だな〜」と感動しました。本当に有難うございました。感謝です。
我儘な私に付き合ってくれたK's Crewのメンバーに感謝です。

つつがなく楽しく終えた15回記念の秋韻。大勢のお客様でした。初めて聴いてくださる方もたくさんいらっしゃった様子です。留学生も来てくれました。私のおしゃべりに反応してくれての笑い声も聴こえ、笑顔も見え 同期の友人達から応援を貰い、お弟子さん達の応援もありがたく、「多くの力に支援していただいている秋韻」を実感しました。
皆様、有難うございました。

また私はコンサートを開きます!
その時は是非是非おいでくださいませね!

 

♪宮崎加奈古

宮崎さんの生徒さんでもある教育大留学生の皆さんと記念写真。

つづく

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