帰山宏子(雅歌音)筝・三弦コンサート 〜秋の彩り〜  2006/11/23(木) 13:30 ベルクラシック函館

11月23日(木・祝) 勤労感謝の日。
いろいろな勤労に感謝しつつ、感謝されつつ・・・の日。
私はお弟子さんのコンサートに助演しました。
帰山宏子(雅歌音)さんという門人(正派邦楽会 師範)がかねてからの夢だったコンサートを開催したのです。
私の母・美音和に入門したのは、帰山さんが6歳の時。
尺八を趣味にしていたお父様が「将来合奏相手になるように」とお箏を習わせたそうです。
が、そのお父様は帰山さんが8歳の時に戦死したそうです。
東京の大学に進学し、函館に戻って高校の先生になって、その勤務のかたわらお稽古は続けれらて、後に私の門下となって、今日に至る・・・の方。
今はもう還暦を過ぎて、なお活き活きとお稽古に励んでいらっしゃるのです。
古希の前に、一度コンサートをしたいと思っていたということで、このたび希望が現実となり実現した訳です。
継続は力なり+努力・情熱・気力、そして何を置いても箏や三弦が好きだということ。
それらが一体となった結果。

一年前から準備をしていた帰山さん。
お客様は「旧知の方々と美音和会の仲間だけで」という内輪のコンサート。
『帰山宏子(雅歌音) 箏・三弦コンサート〜秋の彩り〜』というタイトル。
ほのぼのとしたあたたかいコンサートでした。
演奏も頑張ってクリアなさって「実力・体力 有るわね〜」と感心しました。

プログラムは帰山さんが演奏したいと選曲した曲で6曲。
・飛躍
・黒髪
・水の変態
・落葉の踊り
・秋の調べ
・日本の小箱
アンコール:アイヌの子の踊り

コンサート中盤頃にティータイム。
各テーブルを回って挨拶していた帰山さん!
さぞや楽しかったことでしょうね〜。

箏曲美音和会有志は、受付けのお手伝いをしたり、演奏を聴いたり。
私と平野雅智歌は賛助。
秋の調べはクラリネットとの演奏でクラリネット(ゲスト)は岩平尚子さん。
岩平さんのお母様とそのご友人も来てくださったし、平野さんのお母様 お姉さま 姪御さんも来てくださったし・・・。
岩平さんのお母様も平野さんのお姉様&姪御さんは、帰山さんが勤務していた高校の同窓生。
「みんなが知人、仲間なのよ!」みたいな集いでした!

客席で聴いていたある門人は「夢って叶うんですね〜」と。
「叶えたんですよ!」と私。
帰山さんのプログラムの「お礼のことば」の一文は、
「今日まで細く長く続けてくることが出来ました。
私にとりましては、どんな高価な宝石にも勝る貴重な財産となっております。」
お父様もお母様も、帰山さんを見守って天国で微笑んでいたかしら?
帰山さんは母の古くからのお弟子さんですから、私にとっては身内同然。
「良い会だったね〜!」
「コンサートを開きたい!」という夢を実現させた帰山さんのバイタリティーと情熱に、心から拍手を送った次第です。

reported by kanako. photo by yagi.