■宮崎加奈古です。その2
今回のプログラムの構成は私なりの対比がありました。
前半3曲、後半3曲。
それぞれ一曲目は「六段の調べ」と「手事四綴」。
ともに「純粋器楽曲」であり古典と古典のエキスに基ずいた現代曲。
2曲目は「蒼月譜」(箏と尺八)と「黎」(十七弦と尺八)でともに「月」がイメージ。
そして桐(箏)と竹(尺八)が響き合う。
3曲目は「遠野」と「琉球民謡による組曲」。
東北と琉球、ともに風土の香り。
聴いてくださった方は、皆様それぞれにいろいろな感想をお持ちでしょう。
数ある演奏したかった曲、聴いていただきたかった曲の中から選曲したプログラム。
曲と向き合った時間は楽しい時間でした。
たった2時間で終えるリサイタルですが、そこに至る経緯は貴重でした。
無垢に寡黙に顔面を硬直させて(?)頑張る自分が愛おしかったです(笑) |
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函館の邦楽ファンの方達に「尺八の真骨頂・凄さ」を聴いて欲しい!
その願望も果たせました。
菅原先生の尺八は骨太であって、柔軟であって、情景が見えます。
単に「演奏する」事とは異なるのです。
背景が濃いと言いますかしら?
函館の菅原ファンにとっては嬉しいステージだったことでしょう。
本当に「菅原先生!お陰様でありがとうございました」なのです。
門人3名もよく勉強してくれました。
「勉強の機会を与えていただいてありがとうございました!」という真摯な心は貴重です。
この気持ちがある限り成長出来るでしょう。
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さて、力を入れてリサイタルを開催すると言いましても、聴きに来てくださる方が居るかどうか・・・。
「馬を水辺まで連れてくることは出来る。
しかし水を飲むのは馬自身の意思だから、
無理矢理馬に水を飲ませることは出来ない。」
と言った亡き父の言葉が浮かびます。
どんなに御案内をしてもPRをしても、たとえお願いしたとしても、会場に足を運んでくださるのはその方自身の意思。
多くの方に足を運んでいただきたい、聴いて欲しい!
その願いは叶いました。
お弟子さんの協力も得て、私も私なりに紹介・案内。
高校の同期の友達も協力してくれました。
草の根的な応援があって、想像以上のお客様にご来場いただき、一曲終える毎に大きな大きな拍手をいただけて至福の時でした。
ご来場くださった皆様に感謝です。
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ステージは八木楽器店三代目さんとK's crewの齋藤さん、齋藤さんのご子息、遠藤さんが担当してくれました。
齋藤さんはステージ配置やその他、密に配慮してくれました。
安心して演奏に集中。
本当に嬉しかったです!
K's crewの梅谷美加ちゃんは受付を担当してくれてこちらも安心の心地。
楽屋では吉野さん、宮腰さんを主軸に、その他のお弟子さん達の優しいお手伝いと門人・平野智晴さんの「調弦係り」に支えられました。
縁の下の力持ちさん達=いわば身内、に支えられてのリサイタルは本当に幸せでした。
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横浜や札幌や旭川からも聴きにきてくださった方がお出ででした。
「はるばる・・・ありがとうございました!」
まだまだ勉強したい曲がたくさんあります。
聴いていただきたい曲、演奏したい曲がたくさんあります。
そしてまたリサイタルを開催したいです。
あるお弟子さんは「私達の足腰が達者なうちに開いてくださいね」と。
私自身あまり老け込まないうちに・・・と思っています。
こんどは「25年ぶり」にはなりますまい!
ご来聴くださいました皆様、陰になり日向になり応援してださった皆様
本当にありがとうございました! |
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