宮崎加奈古(雅是歌)箏・三弦リサイタル                    2008/05/11(日)函館市芸術ホール

宮崎加奈古です。1 宮崎加奈古です。2 お客様の声 裏方の声 プログラム

宮崎加奈古です。その2

今回のプログラムの構成は私なりの対比がありました。
前半3曲、後半3曲。
それぞれ一曲目は「六段の調べ」と「手事四綴」。
ともに「純粋器楽曲」であり古典と古典のエキスに基ずいた現代曲。

2曲目は「蒼月譜」(箏と尺八)と「黎」(十七弦と尺八)でともに「月」がイメージ。
そして桐(箏)と竹(尺八)が響き合う。
3曲目は「遠野」と「琉球民謡による組曲」。
東北と琉球、ともに風土の香り。

聴いてくださった方は、皆様それぞれにいろいろな感想をお持ちでしょう。
数ある演奏したかった曲、聴いていただきたかった曲の中から選曲したプログラム。
曲と向き合った時間は楽しい時間でした。
たった2時間で終えるリサイタルですが、そこに至る経緯は貴重でした。
無垢に寡黙に顔面を硬直させて(?)頑張る自分が愛おしかったです(笑)

函館の邦楽ファンの方達に「尺八の真骨頂・凄さ」を聴いて欲しい!
その願望も果たせました。
菅原先生の尺八は骨太であって、柔軟であって、情景が見えます。
単に「演奏する」事とは異なるのです。
背景が濃いと言いますかしら?
函館の菅原ファンにとっては嬉しいステージだったことでしょう。
本当に「菅原先生!お陰様でありがとうございました」なのです。

門人3名もよく勉強してくれました。
「勉強の機会を与えていただいてありがとうございました!」という真摯な心は貴重です。
この気持ちがある限り成長出来るでしょう。

さて、力を入れてリサイタルを開催すると言いましても、聴きに来てくださる方が居るかどうか・・・。

「馬を水辺まで連れてくることは出来る。
 しかし水を飲むのは馬自身の意思だから、
 無理矢理馬に水を飲ませることは出来ない。」
と言った亡き父の言葉が浮かびます。

どんなに御案内をしてもPRをしても、たとえお願いしたとしても、会場に足を運んでくださるのはその方自身の意思。
多くの方に足を運んでいただきたい、聴いて欲しい!
その願いは叶いました。

お弟子さんの協力も得て、私も私なりに紹介・案内。
高校の同期の友達も協力してくれました。
草の根的な応援があって、想像以上のお客様にご来場いただき、一曲終える毎に大きな大きな拍手をいただけて至福の時でした。
ご来場くださった皆様に感謝です。

ステージは八木楽器店三代目さんとK's crewの齋藤さん、齋藤さんのご子息、遠藤さんが担当してくれました。
齋藤さんはステージ配置やその他、密に配慮してくれました。
安心して演奏に集中。
本当に嬉しかったです!

K's crewの梅谷美加ちゃんは受付を担当してくれてこちらも安心の心地。
楽屋では吉野さん、宮腰さんを主軸に、その他のお弟子さん達の優しいお手伝いと門人・平野智晴さんの「調弦係り」に支えられました。
縁の下の力持ちさん達=いわば身内、に支えられてのリサイタルは本当に幸せでした。

横浜や札幌や旭川からも聴きにきてくださった方がお出ででした。
「はるばる・・・ありがとうございました!」

まだまだ勉強したい曲がたくさんあります。
聴いていただきたい曲、演奏したい曲がたくさんあります。
そしてまたリサイタルを開催したいです。
あるお弟子さんは「私達の足腰が達者なうちに開いてくださいね」と。
私自身あまり老け込まないうちに・・・と思っています。
こんどは「25年ぶり」にはなりますまい!

ご来聴くださいました皆様、陰になり日向になり応援してださった皆様
本当にありがとうございました!

つづく