箏曲美音和会演奏会 日本の響き 〜宮崎美音和師を偲んで〜     2011/11/12(土) 函館市芸術ホール

かなこリポート アルバム プログラム

平成22年5月21日、享年96歳にて亡くなった美音和会の創始者であり、最愛の母である『宮崎美音和』を偲ぶ意味合いを含めた演奏会を11月12日(土)の午後2時から開催しました。

一年以上も前から、この日の準備に入りました。
母が居なくなった寂しさを、今回の「偲ぶ演奏会開催」へのエネルギーに変えて暮らした一年余。

演奏会前日11日、午後から密なるリハーサルでした。
何しろ私の孤軍奮闘の企画構成ゆえ、はたしてどんな「明日」になるのやら?という不安ばかりの前日。
娘のナオコが9日から帰省してくれて、様々な「裏方」を手伝ってくれた事は有り難かった出来事でした。
「あのナオコがね〜。」と・・・。

ナオコが8歳の頃、「秋韻コンサート」に来て、


「ママ ちょっと間違ったっしょ!」
 

と、非常に聴きたくない事を笑顔で言いいながら フワフワと走り回っていた娘です。
今回はしっかりと「受付」を担当してくれた頼もしい助っ人。
それだけを思っても、月日の流れの速さに辟易の感あり。

賛助出演の諸先生も揃ってくださってのリハーサルは、張り詰めた空気の中で進みました。
お弟子さん曰く、
「先生がピリピリしていて声をかけられなかった」と。
いつもの私ではなかったようです(笑)

演奏会当日は晴天に恵まれましたこともあり、目覚めた時に、ただなんとなく「盛会」を確信しましたが、その確信以上の盛会。
たくさんのお客様(約600人の方)が、客席を埋めてくださいました。
感激の中で演奏いたしました。
 
中には札幌や苫小牧からおいでくださった方達も。
本当に嬉しかったですし、有り難く思いました。
助演の先生諸氏、リハーサルからいろいろ協力してくださった皆さん・・・
とにかく、今回ほど多くの方の「支援のお陰」を感じた会はありません。

演奏は個々にとってはいろいろの思いもあるのでしょうけれど、全曲、すこぶる「温かい心のこもった演奏」だったと思います。

特別出演の菅原久仁義先生の独奏「片足鳥居の映像」などは、邦楽を知らない方にとっても青天の霹靂。
「感動の音色」だったとの感想をいただいています。

追善的な会とはいえ、母を華やかに送りたかったので、いろいろ思案した結果、スクリーンに写真を映すことにしました。
会の前後に母の姿が映るスクリーン。
そしてアンコールに変えて、母の生前の演奏をお聴きいただいてのラストシーン。

全9曲と母の生前演奏で幕を閉じました。

これからも「教え」を意識しながら この道を歩みます。

 

by kanako

開演前のロビー。たくさんのお客様で・・・。

ロビーに置いた母の写真
『乱』

『編曲民謡調』

颯君

さくらちゃん

『花園

『色種変容』

 アルバム プログラム

photo by Photo Alpha、reported by kanako