筝アンサンブルライブ 〜尺八演奏家 菅原久仁義氏をお迎えして〜  2005/7/23(土)  18:30 ホテルリードコア2F

アンサンブルの妙味 ピーっと音が出た 菅原です

アンサンブルの妙味

夢のように過ぎた2時間弱のライブ。
満杯の82名のお客様がご来場くださり、充実感の中、盛会にて無事終えました。
昨夏、菅原先生をお招きしての筝アンサンブルライブから、丁度一年後の開催。
2年連続の開催はなかなか厳しいものがあるな〜と思った師(私)ですが、門人有志の情熱に応えてあげなきゃ!と考えての「OKサイン」。

今回のプログラムは昨年以上にアンサンブルの妙味と言いますか、極度の緊張感が伴う曲ばかりでしたが、 勉強の成果は確実に表れていたと思います。
(下記は私の勝手なイメージにつき作曲者様すみませんです。)

■1曲目
転調が多く筝柱の移動が頻発の曲。
しかし美しく流れるように何気なく長閑に演奏してほしい「牡丹」。
私は歌を担当。
歌の心を汲み取って弾いてほしいと願う私に、精一杯呼応しようと思う奏者達。
根底で尺八の穏やかな調べが支えてくれる・・・。
♪春の牡丹の散り心よ♪

■2曲目
曲調が一転しての「道化師」。
十七弦の力強いリズムに乗って、筝と尺八が緻密に遊ぶ。
中間部は内面に潜む「ピエロの心」。
少し物悲しい・・・。
後に悲しみを消し去る如くリズムに乗る「道化師」。


■3曲目
筝・十七弦のアンサンブル「ビフロストの橋へ」。
七色の架け橋・ビフロスト。
静謐に雲間から漏れ出ずる光のごとく弱音で始まり、徐々にキラキラ・ギラギラの彩り感。
激しかったりロマンチックだったり・・・。

■4曲目
筝・三弦・尺八による「秋の舞」。
尺八のソロで始まる穏やかな秋の風情感。
五穀豊穣を祈る民衆の願いと祈りの舞。
やがて軽快な秋祭り。
そしてまた静かな秋の宵が訪れて・・・。


■5曲目
筝・十七弦・尺八五重奏「飛騨によせる三つのバラード」。
飛騨地方の風物詩をイメージした、三つの楽章からなる組曲。
とても美しく知性的な曲。
皆がとても演奏したかった曲。
この曲を演奏できる日を待ちわびていましたので、演奏出来る嬉しさがストレートに音に伝わっていたように思います。

■アンコール
筝・尺八二重奏「五木の子守唄〜今〜」。
私は初めて演奏する曲で、聴いたことがない曲。
でも譜面をgetした日に弾いて、すぐ好きになった曲。
曲想などに関しては自分なりに創造してみる・・・。
そういった貴重な経験が出来た曲でした。

つづく

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reported by kanako , photo by sayuri , yagi & kanako