異称:紅葉月 菊月 詠月 寝覚月。
筝曲「秋の曲」の中の歌詞に
「昨日こそ 早苗取りしかいつの間に、稲葉そよぎて秋風の吹く。」
という一首があります。(古今集)
秋って月日の流れの早さを感じる時期ですね。
15日は敬老の日。私は88歳の母と暮らしています。
母は4歳の時に発病し、以来 松葉杖と共に生きてきた人。
病身だったので88歳まで生きられるなどとは、思ってもいなかったと申します。
寿命=命の長さ・・・誰しも知りえない。
生まれ来て、やがて、没する・・・。
この二つの現実の間を過ぎゆく時間、これが「人生」なんですよね。
ゆったり過ごした時期・急ぎ足で過ごした時期・・・。
人生終焉の時、振り返る余裕があれば、じっくりと来し方を反芻するのでしょうね。
先日 2003年スケジュール帳を目にしました。
(エッ?もうそんな時期なの?)
すでに必要としている方達はいるのでしょうが・・・。
「今」を見つめて暮らすことが だんだん希薄になっちゃいそう・・・。
筝の一音の余韻を聴く静寂の時のように、ゆったりとした一瞬を感じる心を大切にしたいなぁ〜と、ふと思いました。
かなこ ※秋韻コンサートVol.11リポートアップしました!
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