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十月 神無月

2002/10/07

異称:時雨月 初霜月 小春

昨日6日は父の祥月命日。
函館山の麓にある寺院に行ってきましたが、山の木々の紅葉は、まだ始まったばかり。
街路樹のナナカマドの赤い実が可愛らしく目に鮮やかでした。

亡き父は波乱の人生を歩みつつも、いつも一点を見据えていた人のように思います。
一言で表現するとしたなら「謹厳寡黙」。
男は黙ってなんとやら・・・冷静な人でした。
冗談は言うのですが あまり笑顔を見せない人で、ある時、

母は思い余ったのでしょうね。
「少しぐらい、にこやかな顔をしたら?」と言いましたら、
「可笑しくもないのに何故笑うんだ?」と言ったんですよ。
思わず吹き出してしまいました。
笑い話ですよね。

そんな父が私に残してくれた教えの一つは「習・破・離」。
剣術の教えの言葉とか。
この「教訓」に感銘した父が自分なりに会得し、分かりやすい言葉に変えて、小学生だった私に伝えてくれたものです。
『よく学び体得すること。そして自分の欠点を知ること。やがて自分を確立すること。』

みたいな教えでした。

「勉学にも芸事にも繋げて頑張るんだよ。」

とのこの父の教えはいつも脳裏にあるんですが・・・。
自己の確立・・・?はてさて、人生中盤の今の私はどうでしょう?
まだまだ・・・。
一生迷路、出口は・・・ですね!きっと!

敬虔なる秋の一日でした。
精進 精進・・・
  

かなこ

 

※FMいるかリポート

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