二十四節気の「霜降」も過ぎ 函館も25日には初霜が観測されました。
(例年よりも8日遅いとか・・・。)
「四季の移ろいがはっきりしている日本」と言われる中、函館の秋は駆け足で過ぎていくような気がします。
その短い秋に精一杯「秋を感じたい!」と思う日々です。
風の舞いにも、窓に射す陽の光にも、私には「物思う秋」なんです。
落ち葉の「カサコソ・・・」という音にも足元に「秋」を感じます。
この季節になると宮城道雄作曲の歌曲「秋の調べ」というセレナーデ風の曲が必ずと言ってよいほど、心に聴こえてくるんです。
『秋の日のためいきに 落葉とならば
河にうかびて 君が住む宿近く
流れて行こうよ 流れて行こうよ
ふけ行く秋の夜の こほろぎとならば
草の葉かげに 君が住む窓近く
夜すがら鳴こうよ 夜すがら鳴こうよ』
(小林愛雄詞)
そして同時に思い浮かぶのが、
『秋の日の ヴィオロンの 溜息の 身にしみて
ひたぶるに うら悲し・・・・・』上田 敏訳「落葉」。
原詩ヴェルレーヌ・原題は[Chanson
d'Automne]
この訳詩は私にとっての「秋」定番ポエムなんですよね。
そういえば、堀口大学訳詩は「秋の歌」という題だったような。
セレナーデが似合う季節=秋=シャンソン。
「秋」って心のヒダが増える時期ですね。
かなこ ※旭ヶ岡の家ナイトクラブ出演スケジュール
|