(更新は毎週月曜・木曜の予定です)

コラボレーション

2002/12/16

今年もあと残すところ2週間となりましたが、この時期になると、一年を振り返っての出来事や十大ニュースなど、年の瀬の定番とも言える総括的な内容の番組や報道が多くなりますね。

私が好んで見ている音楽番組があるのですが、その番組の司会者はピアニストであり作曲家。
いつもは演奏が主体となる番組なのですが、今回はコメンテーターとして演出家・ヴァイオリニスト・作曲家が出演し今年の音楽シーンの特徴などをまとめた内容でした。
タイトルは『2002年、音楽界ニュース』

今年の特徴は学校教育に邦楽が組み込まれたこともあって、和楽器が脚光を浴びた年という事でした。
そして、洋楽器と和楽器のコラボレーションが多くなり、「垣根のない音楽」が生まれたということなどが挙げられました。

そんな話題の中で、あるヴァイオリニストが津軽三味線や篳篥(ひちりき)と共演したところ、お客様の耳はどうしても和楽器に向かい、ヴァイオリンの音が希薄に聴かれているような気がして、少し焦る気持ちになったというコメントがありました。
  

ある作曲家から、『日本の楽器の音にはインパクトがある。それは和楽器の音を聴き慣れていないからではなかろうか。』との解説があり、「馴染みの薄い音楽=日本の音楽」という言葉の響きに、私としては少し「寂しさ」を感じました。
たしかに現実はその通りかもしれませんが、「自国・日本の音楽なのに・・・。」というジレンマを覚えました。

曲や演奏形態のイメージが固執化されすぎていると、楽器が持つ特性や「音色」とは異なる、ある種の「バリア」を感じられてしまうかもしれませんね・・・。
すなわち、耳慣れた西洋音楽との「コラボレーション」によって、今まで耳にしたことがない和楽器の音が逆に新鮮な音に聴こえるのかもしれないと思ったりしました。

今までの西洋音楽を主体とした学校教育の中で、これから現場の先生達は、日本音楽・和楽器の魅力や伝統芸術の深さ・歴史・変遷などを子供達にどう伝えるのでしょう・・・。
「演奏を聴いて感動した!」そんな演奏・音楽に出会ったなら、おのずと興味が生まれると思います。
「興味」を持つと、そこから「何か」を取得すると思いますし、とても大切な要素だとも思います。

手前みそですが、ユニット「K's crew」は、まさしく「コラボレーション」。
まさに「旬」を味わっていただきたいと思います!
これからも頑張りますヨ!

かなこ

 

※リポート:X'mas Charity ジョイフル ナイト(国際ソロプチミスト)

感想・ご意見をお聞かせください。

miyazaki.kanako@gmail.com